人間ドック 最新検査 入門

健康自慢のあなたも人間ドックに行きたくなる【驚きの最新検査】

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いざ人間ドックに行こうと思い、人間ドック検索サイトで調べてみると、なにやら聞き慣れない名前・用語で溢れてる。 レントゲンやエコー検査くらいは分かるけど、それ以外はちょっとよく分からない・・・・・・。 CTスキャナはなんとなく分かるけど、マルチスライスCTってなに? MRIは聞いたことあるけど、MRAって?? ABC検査って人間ドックで英語の勉強? PET検査って、なんで人間ドックでペットの検査をするの? そんなあなたのために、こちらでは最新の検査設備や検査方法について紹介します。

 

 

 

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最新のCTスキャナで快適検査

 

 

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最も有名な画像診断装置。 昭和の頃はレントゲンでしたが、現在ではCTスキャナでしょう。 検査したい体の部位を輪切りにするように数ミリ間隔で撮影していきます。 CTスキャナは体の周りを少しずつ動きながら撮影していきますので、枚数が多くなるとそれなりの時間がかかります。

 

この時間的な負担を軽減してくれるのが、マルチスライスCTと呼ばれる装置です。マルチスライスCTはその名の通り一度に複数の画像を撮影します。 それにより、撮影時間が大幅に短縮されます。 現在最新鋭の64列マルチスライスCTでは、一度に64枚の撮影を行いますので全身検査したとしても数分で完了します。

 

最近はこの64列マルチスライスCTを用いた大腸がん検査が話題になっています。 おしりから大腸を膨らませる炭酸ガスを注入し、CT撮影します。 撮影した画像をコンピュータで三次元画像化し、病芽を見つけます。内視鏡検査で見落としがちな大腸のひだの裏側などの観察が優れているため、徐々にこの検査方式を採用する施設が増え始めています。

 

検査したい部位をミリ単位でスライスするように画像撮影していくCT検査は、短時間で精度の高い診断が可能になりますが、反面、撮影にエックス線を用いますので、最低限の被爆は避けられません。 このため妊娠の可能性のある方は検査を受けることができません。 また妊娠していなくても、被爆を嫌いCT検査を避ける方もいますが、やはり他の検査方法に比べ早期の病芽発見には非常に優れているため、CT検査は受けるべきと考えます。 被曝量にしてもごく僅かであり、1年に何回もCT検査を受ける、ということでもない限り問題になるレベルではありません。 CT検査で被る被爆を心配するよりも、CT検査を受けずに深刻な病芽を見逃す方が、遙かにリスクが大きいと言えます。

 

 

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脳血管疾患発見の強い味方:MRI/MRA

 

 

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日本人の三大死因のひとつである脳血管疾患を、手遅れになる前に素早く見つけるなら、MRI装置が定番です。 MRIは核磁気共鳴という現象を利用して画像撮影していきます。 CTのようにエックス線を用いないため、被爆の心配がありません。 このMRIですが、多くの施設では 「MRI/MRA」 と2種類の検査を行うように書かれています。 MRIとMRA、これって何がどう違うの? と思いませんか? 実はどちらも同じMRI装置を用いた検査なんです。 MRIは全身の検査に使われますが、MRAはほとんどが頭部の検査に使われます。 で、何が違うのかですが、何を映し出すか、という点が全く異なっているんです。

 

脳検査を例に説明しますね。 まずMRI。 MRIは頭部に電磁波を当てることにより、頭部の細胞に含まれる水素原子が反応し、三次元的な画像が得られます。 これにより脳全体を立体的に見ることができます。
脳全体を立体的に見ることで、脳腫瘍や脳出血などを見つけることが可能になります。

 

対するMRAは、脳全体を張り巡らす血管だけを映し出します。 これにより脳血管の異常(くも膜下出血や脳梗塞の原因となる脳動脈瘤、動静脈奇形など)が分かります。 このように、血管の状態だけを取り出して正確に観察できる点が、MRAで検査を行う大きなメリットといえます。

 

同じ装置を使いながらも、見える画像も発見できる病気も異なるため、脳ドックではこれら2種類の検査を行い、脳の健康状態を的確に把握していきます。 脳血管疾患は死亡リスクの高い病気ですので、自覚症状がなくともこれらの検査は定期的に受けておく必要があります。

 

 

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早期がんをくまなく検査:PET検査

 

 

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最近はその名前を聞くこともだいぶ増えてきたPET検査ですが、どんな検査かご存じですか? PET検査のPETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放射断層撮影)という意味の短縮語です。 手軽に全身の早期がんを見つけられるため、日本国内でもかなりの病院、健診施設に導入されています。 がんはある程度進行しがん細胞が大きくならないと自覚症状が出てこないため、早期の発見が難しい病気と言われてきました。 その常識を、PET検査はいとも簡単に覆してしまいました。

 

PET検査の仕組みをごく簡単に説明すると、がん細胞だけに見印を付けることのできる検査薬を注射し、全身の画像撮影を行います。 すると不思議なことに、がん細胞にだけ特殊な色の目印がついて撮影されます。 これにより、従来の検査では発見が困難だった、早期のがんまで発見できるようになりました。

 

もう少し詳しく説明しますね。 がん細胞は正常細胞に比べ、ブドウ糖が大好きという特徴があります。このため正常細胞の3〜8倍も多くのブドウ糖を取り込もうとします。 この特徴を利用して、体内にブドウ糖に近い成分の薬剤を投与すると、その薬剤はどんどんがん細胞に集まっていきます。 この状態にした上で全身の画像撮影をすれば、ホラホラ、ここにがん細胞がいるよ! と教えてくれるというわけです。 これまでのレントゲンなどの検査では、写った画像に異常が見られない限りがんの発見は困難でしたが、PETなら 「目印」 が付くので簡単に、しかもごく初期のがんまで見つけることができます。

 

がん細胞は、発生してから数センチの大きさになるまで10年〜20年かかります。 この間は全く自覚症状はなく、レントゲンなどの検査でも1センチを超える大きさにならないとなかなか見つけるのは困難です。 この後、がん細胞は一気に増殖をはじめ、1年〜数年で自覚症状が現れます。 ここまで来てしまうと完治は困難なケースが多くなります。

 

PET検査なら、部位にもよりますが数ミリ程度の大きさのごく初期段階のがんも発見できるため、完治も十分に可能なのです。 欧米では 「PETFirst:まずはPET検査を」 といわれるほどにPET検査は定着しており、まずはPETで画像診断を行い、その上で治療方針を決めるのが常識になりつつあるようです。

 

日本でもだいぶ普及してきてはいますが、まだ一部の疾患でしか保健医療認可が下りていないため、自己負担が大きいというデメリットがあります。 それでも、この検査の質の高さを考えれば、決して高い検査ではないと思います。

 

 

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胃がんリスクが簡単に分かる:ABC検査

 

 

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胃の検査というと何を思い浮かべますか? バリウムを飲んでレントゲン撮影? 胃カメラ(胃部内視鏡)? このどちらかを思い浮かべる人が圧倒的に多いのではないでしょうか。 胃がんは、肺がんや大腸がんに次いで日本人に3番目に多いがん。 しっかりと早期発見するためにも、定期検診は必要です。

 

そうはいっても、バリウムはあの白くてドロドロした液体(というより石膏の粉を水で溶いてとろみを付けような感じ)をコップ1杯も飲まなくてはいけないのは我慢できないし、レントゲン台の上で体をぐるぐると回転させなければならないのもいやだ。 かといって胃カメラは喉を通すときに苦しいし、経鼻タイプ(鼻から胃カメラを通すタイプ)もあるけど、それも結構怖い! という方は案外多いのではないかと思います。

 

そんな方にオススメなのが、ABC検査です。

 

聞き慣れない検査名だと思いますが、全く新しいタイプの胃がん検診法なんです。 ABC検査では、胃カメラもバリウムも使いません。 ほんの数ccの血液を採るだけでOKです。 この血液を検査することで、胃がん発生を診断できると言うから驚きです。 しかも早期胃がんの発見率はバリウムで行う胃の透視検査の2倍高いというから、ますます驚きです!

 

簡単に仕組みを説明します。 ABC検査とは、血液検査によりピロリ菌感染の有無と胃粘膜萎縮の程度を測定し、受診者が胃がんになりやすい状態かどうかをA〜Dの4タイプに分類します。

 

ヘリコバクター・ピロリ抗体検査

陰性(−)

陽性(+)

 

ペプシノゲン検査

陰性(−)

Aタイプ

Bタイプ

陽性(+)

Dタイプ

Cタイプ

4つのタイプは、ペプシノゲン検査(胃粘膜の萎縮具合を見る検査)とヘリコバクター・ピロリ抗体検査(胃がヘリコバクター・ピロリ菌に感染していないか調べる検査)それぞれの陰性・陽性のマトリクスで区分します。 胃がんの発生にピロリ菌の感染が関与しているのはほぼ確実と言われていますが、具体的な胃がん発生のメカニズムは以下のようになっています。

 

 → ヘリコバクター・ピロリ菌に感染する
 → 慢性胃炎になる
 → 胃粘膜が萎縮する
 → 胃がん発生!

 

このメカニズムから、胃の萎縮度合いとピロリ菌感染の有無を調べることで、胃がんの発生リスクを予測できるのです。 それぞれのタイプ意味は以下のようになっています。

Aタイプ
ピロリ菌(−)
ペプシノゲン(−)

ピロリ菌感染なし
健康な胃粘膜。胃粘膜萎縮の可能性は非常に低い
年間の胃がん発生率:ほぼゼロ
管理対象外(判定後2次精密検査:不要)

Bタイプ
ピロリ菌(+)
ペプシノゲン(−)

ピロリ菌感染あり(要除菌:除菌前後に画像検査)
胃粘膜の萎縮はない、または軽い
胃潰瘍に注意
年間の胃がん発生率:1000人に1人
判定後2次精密検査:3年以内に必要

Cタイプ
ピロリ菌(+)
ペプシノゲン(+)

ピロリ菌感染あり(除菌の徹底:定期的に内視鏡検査)
胃粘膜萎縮が進んでいる。慢性萎縮性胃炎
年間の胃がん発生率:500人に1人
判定後2次精密検査:2年以内に必要

Dタイプ
ピロリ菌(−)
ペプシノゲン(+)

ピロリ菌感染なし
胃粘膜の萎縮が進みすぎ、ピロリ菌が胃に住めない環境
胃がんの可能性
年間の胃がん発生率:80人に1人
判定後2次精密検査:毎年必要

まずはABC検査を受けてみて、自分の胃がんリスクを調べると良いですよ。 Aタイプなら胃がんの心配はほぼ無いことが分かるし、仮にCタイプ、Dタイプと分かったら、早急に精密検査を受け的確な治療に入れば、完治も十分に期待できます。

 

 

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最近話題のLOX-index検査

 

 

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LOX-indexは、脳梗塞・心筋梗塞発症のリスクを評価する最新の指標です。 血液検査をするだけで、突然死や後遺障害を残す可能性のある脳梗塞、心筋梗塞の発症リスクが分かります。 その仕組みについてはとても専門的になるため、ここでは詳細説明を控えますが、簡単に言えば動脈硬化初期段階を捕らえる検査です。 従来のMRI/MRA検査、心・頸動脈エコー検査などでは発見できなかった、ごく初期段階の動脈硬化が分かるので、「10年後の脳梗塞・心筋梗塞のリスクを判断できる検査」 と言われています。

 

一瞬、チクリと血を抜かれるだけで10年後の脳梗塞、心筋梗塞が分かる!

 

これって、すごいと思いませんか? ご存じの通り、脳梗塞や心筋梗塞は何の自覚症状もなく、ある日突然発症します。 そんな未来の 「ある日」 を予測できるとしたら、そうならないための対策を今から真剣に考えますよね。 脳梗塞や心筋梗塞の原因は動脈硬化です。 動脈硬化にならないように、日頃の生活習慣を変えていくこともできます。

 

追伸
事程左様に、現代の検査技術はものすごい勢いで発展しています。 もはや病気は 「なってから治す」 時代から 「なる前に原因をつぶす」 時代になってきたと言えそうです。 特に三大疾病と言われるがん、心疾患、脳血管疾患を発症前のなるべく早い段階で察知し、リスクそのものを除去するために、次々と新しい検査方法が開発されています。 これらの検査を受けずにいるのは、どう考えても勿体ないと思いませんか?

 

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